2025年4月27日、私たちは静岡県松崎町にある「石部(いしぶ)の棚田」で、畔(あぜ)塗り作業のボランティア活動に参加しました。
この取り組みは、ネッツトヨタ静岡が地域貢献活動として進めている「ボクマチガーディアンズ」の活動の一環として実施したもので、有志社員4名が参加しました。地域とともに歩む企業として、静岡の豊かな自然と文化を未来へつなぐため、力を合わせて取り組みました。
石部の棚田は、青く広がる海と緑豊かな山々に囲まれた、日本でも数少ない“海が見える棚田”のひとつ。自然と共に生きる先人たちの知恵が詰まったこの貴重な景観は、今も地域の人々の手によって大切に守り続けられています。
当日は朝から快晴。集合場所へ向かう道中、見渡す限りの青空と「雲見海岸」のきらめく海が目に飛び込んできました。透き通るような青い海と空のコントラストに心を奪われ、作業への期待が自然と高まりました。
開会式では、松崎町の町長が出席され、私たちボランティア参加者一人ひとりに向けて、温かい感謝の言葉を述べられました。「この美しい棚田を次の世代に引き継ぐために、皆さんの力が必要です」という力強いメッセージに、会場には静かにうなずく姿や真剣な表情が広がり、参加者の気持ちも一層引き締まっていくのを感じました。
町長の挨拶が終わった後、参加者全員で集合写真を撮影。棚田を守る活動への意気込みを胸に、晴れやかな表情でカメラに収まりました。
作業開始前には、石部の棚田保存会の方が畔塗り作業の手順について丁寧に説明してくださいました。
畔塗りとは、畔(田んぼの土手)に泥を塗り重ねて補強し、水漏れを防ぐ重要な作業です。鍬を使い、柔らかい土を畔の表面にしっかりと塗りつけることで、田んぼの機能が保たれます。
作業に慣れていない参加者も、保存会の方のわかりやすい説明のおかげで安心して作業に取り組むことができました。
作業エリアに到着すると、棚田にはすでに水が張られ、早くもオタマジャクシたちが元気に泳いでいました。光にきらめく水面の中を泳ぐ小さな命たちに、この棚田が自然の営みを支える大切な場所であることを改めて実感しました。
私たちは指導されたとおり、畔に泥をすくって塗り重ねていきました。田んぼの土に足を取られながらころばないように作業を行っていきました。少しずつ整っていく畔を見ると達成感が湧き上がってきます。作業は体力を使うものでしたが、仲間と協力しながら取り組んだことで、楽しく意義ある時間となりました。
作業の合間には、草むらで見つけたカエルや、静かにたたずむ蛇など、棚田に暮らす生き物たちとの出会いもありました。人と自然が共に生きているこの環境の大切さを改めて感じる場面でもありました。
また、作業中にふと顔を上げると、眼下には広がる青い海。山と棚田、そして海が一体となった風景は、この場所でしか味わえない特別なもので、自然と深呼吸したくなるような心地よさがありました。
休憩中には、保存会の方々から石部棚田の歴史や、米づくりへの思いについても伺いました。過疎化や高齢化という課題に直面しながらも、「この景観を絶やさないために、できることを続けていきたい」という言葉に胸を打たれました。
さらに、参加者一人ひとりからも、作業を通して「この棚田を守りたい」という強い思いが自然と伝わってきました。皆で汗を流しながら、未来への願いを共有できたことは、大きな励みとなりました。
自然の中で体を動かし、仲間と力を合わせ、地域の文化とふれあう。今回のボクマチガーディアンズ活動を通じて、「自然と共に生きることの喜び」と「守り続けることの大切さ」を、心から実感する一日となりました。
これからも、こうした地域貢献活動を通して、美しい自然と文化を未来へつないでいきたいと思います。
僕らの街 ”静岡” を皆さんと一緒に優しく守る「ネッツトヨタ静岡の活動」のこと。
・僕らの街を元気にしたい!
・僕らの街を守りたい!
・僕らの街を好きで溢れる街にしたい!
僕らの街 ”静岡” が これからもずっと豊かな自然と魅力いっぱいの街として、次の世代、そのまた次の世代へ続いていくよう、ネッツトヨタ静岡は皆様と共に取り組んでまいります。
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